口腔周囲筋の収縮と上唇、Eラインでわかる老化のリスク

頬をおさえて斜め下に視線を落とす女性の表情

口腔周囲筋トレーニングとは、その名の通り口の周りのトレーニングのことを言います。歯の喪失や加齢によって、筋肉の収縮が起こり、機能しない筋肉が出てくると、さまざまな悪影響が生じます。
それは、唾液の分泌の減少、舌の乾き、姿勢や筋肉の付き方、顔のシワ、表情、筋力の退化、など…口の中だけでなく全身に起こります。

いわゆる「老人顔(老人性顔貌)」も、歯の喪失や加齢に伴う筋肉収縮・咬合の変化などが原因です。
そして、その変化は高齢者の主な死亡原因にもなっている誤嚥性肺炎の大きな要因にもなります。

口腔周囲筋トレーニングによって、衰えた口の周りの筋肉(口腔周囲筋)の機能を改善することが、咀嚼能力を高め、飲み込める力をつけ、肺炎を防ぎます。お口の機能を向上させるだけでなく、さまざまな効果が期待できるでしょう。
これからの歯科診療は、歯を治すことによって、口の中だけでなく、全身の健康につなげることを目的として行われる必要があると言えます。

口腔周囲筋トレーニングとはどのようなトレーニングか?

口腔周囲筋とは、口の周りにある表情筋だけでなく、唇や顎、舌などの筋肉も含みます。これらの筋肉を鍛えるのが「口腔周囲筋トレーニング」です。

また、上唇の向きや厚さ、上唇とEラインの関係などによって、いくつかのタイプに分類できます。この分別されたタイプによって、どんなトレーニングが必要なのかがある程度わかります。
自分のタイプに合った(自分に必要な)トレーニングを行うことが、効率的なトレーニングにつながります。

口腔周囲筋トレーニングが良好な予後へと導きます

医学書 Oral Implant Rehabilitation Series『Vol.1側貌分析・分類およびトレーニング編 プロビジョナルレストレーション装着期間中の口腔周囲筋トレーニング』

ただ噛める歯が入っただけでは、理想の口元や咀嚼機能が手に入るとは言えません。急に噛める歯が入っても、口腔周囲筋や顎関節などに違和感が生じるケースは少なくありません。
噛める歯を入れるだけでなく、口の周りの筋肉や関節、スマイルラインなど…整え、その間に得た情報を最終補填物に反映させることが、良好な予後へと導きます。

お口周りの筋肉(口腔周囲筋)は、多くの人が十分に使っていない(鍛えていない)とされています。
当院院長 五十嵐一は、口腔周囲筋トレーニングに関する(医師向け)書籍を出版しており、トレーニングに関するご相談にも応じています。

老けたくない、という方はもちろん、噛む・飲み込むことにお困りの方も、ぜひご相談ください。

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