オールオン4によるインプラント手術の流れ

オールオン4下部ユニット

オールオン4は、歯が1本もない人でも、1度の治療で10数本もの歯が入る治療です。そのため、体への負担が大きい、大変な手術をイメージする人も多いかもしれません。
しかし、埋め込むインプラントは最低4本と少ないですし、従来の方法で行った場合に、インプラントを10本近く埋め込まなければならなかったことを考えると、ずっと負担は軽減されています。

また、近年はCTで得た情報を元に3D画像を作成、手術の計画・シミュレーションが可能な「ノーベルガイドシステム」により、歯肉を切開することなくインプラントを埋め込むことができる、フラップレス手術でより体への負担が軽減できるようにもなっています。

オールオンフォー手術当日の流れ

STEP1

体調などを伺い、お口の中の消毒を行います。
歯科麻酔専門医が静脈内鎮静法の処置を行います。
静脈内鎮静法の効き目が表れてきたら局所麻酔を行います。

STEP2

顎の骨に穴を開けてインプラント(人工歯根)を埋め込みます。
インプラントにアバットメントを取り付けます。

STEP3型取

仮歯の型取りをします。

STEP4

仮歯が用意できるまで休憩をしていただきます。

STEP5仮歯装

噛み合わせなどを確認し、調整します。
調整が完了したら、仮歯をネジで固定します。
仮歯の装着が完了したら帰宅できます。

手術にかかる時間

オールオン4は、インプラントを4本埋入しますが、だからといって、単純にインプラント1本埋め込む時間×4本分 もの手術時間がかかるわけではありません。

次に紹介する「ノーベルガイドシステム」を使用したオールオン4手術は、通常よりも手術時間を短縮できます。口の中の状態にもよりますが、早い場合には1時間程度で手術が終了する場合もあります。

ノーベルガイドシステム歯肉を切らないから腫れ・痛み・手術時間を抑えられる

ノーベルガイドシステムを使用することで、歯肉にメスを入れないフラップレス手術が可能になり、手術時間を短縮するだけでなく、腫れや痛みも軽減し、通院回数を減らすことも可能です。

特徴1CTスキャンから得たデータを元に3D画像を作成

  • 治療計画の正確性を高めます。
  • コンピュータ上でシミュレーションを行い、より適したインプラント埋入角度・位置を事前に決定します。
  • 神経の走行や顎の形状を把握して治療を行うことができます。

特徴2ノーベルガイドを作成し、メスを入れることなくインプラントを埋め込む

  • ガイドを使用し、歯肉を切開することなくインプラントを埋入できるため、患者様の体への負担を軽減し、手術時間を短縮します。
  • 埋め込む場所や角度に関するデータが記録されているため、正確性の高い治療ができます。

手術が怖いという方へウトウトしているうちに手術が終わる、
恐怖感を軽減できる麻酔法

手術の流れや内容を把握して、納得して治療を受けることが大切ですが、やはり手術に対して恐怖感や不安があると思います。
手術は局所麻酔を行い、痛みを感じることなく受けられるのですが、意識はありますから治療中の音が聞こえたり、振動が伝わったり、不安や恐怖感を強めてしまうこともあります。
「骨に穴を開けているのだろうか」「歯肉を切開しているのだろうか」と不安になってしまう患者様も少なくありません。

当院では、歯科麻酔医(日本歯科麻酔学会認定医)がおりますので、静脈内鎮静法による治療も可能です。静脈内鎮静法には次のようなメリットがあり、不安や恐怖などのストレスを軽減することができます。

静脈内鎮静法のメリット

  • 緊張や不安、恐怖などのストレスを軽減することができます。
  • 健忘効果があり、手術中の記憶が残りにくくなります。
  • 手術時間があっという間に感じられます。