インプラントのデメリット
インプラントは、メリットの多い治療法ではありますが、デメリットもあります。
良いところだけはなく、欠点を理解した上で治療を始めることが大切でしょう。当院は、治療前に行うカウンセリングで、デメリットも含め、治療について詳しくご説明しています。
デメリット1保険がきかないので高い費用がかかる
- 定期的なメンテナンスを行うことで、機能と美しさを保てるインプラントですが、ブリッジや入れ歯とは異なり、保険が適用とならないため、治療費が高くなってしまいます。
もちろん、ブリッジや入れ歯も機能性や審美性の高い材質を選択すると費用は高くなりますが、保険がきく素材を使用した場合は、インプラントよりもずっと安く治療を受けることができます。
デメリット2治療期間が長くなってしまう
- インプラントによる治療にかかる期間は、インプラントの種類や骨造成手術の有無、上顎か下顎かなど、患者様の身体の状態や治療計画により異なりますが、ブリッジや入れ歯による治療に比べると、期間が長くなってしまいます。
デメリット3事故が起こる可能性がある
- インプラント治療の高い技術・知識を持つ医師も多くいますが、その一方で、国民生活センターにはインプラントによる死亡事故も含め、様々なインプラント治療の事故の報告が相次いでいます。
当然のことながら、信頼できる医師のもとで治療を受けることが大切でしょう。
デメリット4インプラント手術ができないケースもある
- 歯が抜けた部分は、骨吸収が進んで骨量が減少してしまいますし、歯周病は歯を支えている顎の骨を溶かしてしまいます。
顎の骨の量が不足する原因は様々ですが、骨量が不足している場合は、インプラント治療を行うことができません。ただ、骨量を増やすための造骨手術を行うことで、インプラント治療が可能になる場合もあります。
デメリット5定期的なメンテナンスが必要になる
- インプラント治療は正しい施術を受け、継続的にメンテナンスを行うことで、長く機能させることは可能です。しかし、術後のメンテナンスを怠ると、長持ちしなくなってしまいます。
治療後、インプラントの状態を長期的に維持するためには、自宅で行うセルフケアはもちろんのこと、定期的に通院し、口の中の状態のチェックや、ブラッシングの指導などを受ける必要があります。
デメリット6外科手術が必要になる
- インプラント治療では、少なくとも1~2回の外科手術が必要になることから、他の治療法に比べて、身体への負担は大きくなってしまいます。
特に、糖尿病や高血圧症などの疾患を持つ患者様の場合、手術による身体へのリスクはさらに高まります。
インプラントのメリット
もちろん、インプラントにはデメリットもありますが、メリットもたくさんあります。メリットとデメリットの両方を踏まえて、自分に最も適した治療方法を選択する必要があるでしょう。
メリット1他の歯に悪影響を与えない
- ブリッジや入れ歯とは違い、他の健康な歯に負担を掛けずに、失った歯を取り戻すことができます。
メリット2噛む機能に優れている
- 入れ歯に比べ、噛む機能の回復に優れています。
メリット3審美性の高い仕上がりにできる
- 審美性の高い素材を使用することにより、天然歯に近い審美性回復がのぞめます。
メリット4違和感がない
- 自分の歯に近い感覚で噛むことができ、味覚や発音などに影響することもありません。
メリット5長く機能させることが可能
- 定期的なメンテナンスを行うことで、入れ歯やブリッジに比べて長く機能させること可能です。
インプラントのよくある誤解
インプラントにしたらMRI検査を受けられなくなる?
「インプラントにすると頭部MRI検査が受けられない」などと、誤解している人も少なくないようですが、現在の主流であるチタン製、あるいはチタン合金製の埋入したインプラントがMRI検査に影響することはありません。
ただし、インプラント上部にマグネットを使用したタイプの構造物を装着している場合、MRIの画像が乱れることがあります。
インプラントのMRIやCTへの影響で詳しくご紹介しています。ぜひご確認ください。
前歯のインプラントは、埋入したインプラントが露出する可能性が高い?
前歯の唇側の骨は非常に薄く、吸収されやすいことから、埋入したインプラントが露出してしまうことがあります。そのため、前歯を支えている骨の厚みを増やす手術や歯肉の治療が必要になる場合があります。歯周病や喫煙の有無、年齢などにより、医師がインプラント治療を勧めない場合もあります。
前歯のインプラント治療は難易度の高い治療です。経験や知識のある医師のもとで治療を受けること、また、前歯のインプラント治療が適切なのかどうかを、医師に正しく判断してもらうことが重要となります。
さらに詳しくお知りになりたい方は、インプラント前歯治療の費用・失敗例・治療難度をぜひご覧ください。